東北マリンサイエンス拠点形成事業「海洋生態系の調査研究」- TEAMS

イベント
日仏セミナー「三陸の沿岸漁業の復興を目指す日仏シンポジウム-特に津波被害からのカキ養殖の復興に向けて」
2012.10.03  イベント情報

1960年代にフランスの養殖カキが大量に斃死し、カキ養殖漁業が壊滅しかけました。その時に三陸の種ガキが輸出され、フランスのカキ養殖が復活しました。それ以来、三 陸とフランスのカキ養殖の産地の間には強い絆ができました。今回、三陸を襲った津波により、三陸のカキ養殖を含む沿岸漁業が崩壊しました。現在、復興の取り組みが始まっていますが、三 陸の沿岸漁業をさらに持続的に発展させることが重要となっています。フランスにおいては、日本よりも早くから漁業を含む沿岸域の持続的な発展や沿岸域管理に関する取り組みが行われてきており、多 くの経験を積んでいます。
本プロジェクトでは、公益財団法人日仏会館の日仏共同研究の援助を得て、日仏海洋学会と仏日海洋学会(SFJO France)が協力し、フランス人の沿岸域管理の専門家や養殖関係者を日本に招き、現 地視察(三陸沿岸)、セミナー(塩釜)を行い、復興を目指し被災した三陸沿岸の持続的な開発についての議論を多角的に行います。そのためセミナーの前にフランス側参加者は現在の三陸の状況を視察し、フ ランスの代表団に現在および将来の問題を肌で理解していただきます。この視察の後に続く塩釜でのフランス代表団を交えたセミナーを通じて、日 本の関係者がフランスにおける持続的な沿岸域の開発の方法を学ぶとともに日仏共通の問題を議論し、将来の計画に活かすことを重要な目的としています。フランスのSFJO France、ADA、マ ルセイユサンジャンロータリークラブ、Air Liquide基金、ブルターニュカキ養殖関係者等の組織が、日本の(株)離合社、オリンパスメディカルサイエンス販売(株)の協力を得て日仏海洋学会とともに、三 陸の沿岸漁業者にとって必須な顕微鏡、プランクトンネット、ライフジャケット等を提供し援助しました。この機会にこれらの援助がどのように活用されているかをフランス代表団に確かめていただくこと、本 プロジェクトを通じて日仏の漁業や沿岸域管理の研究者、漁業者などの間のネットワークを形成することも目的の一つです。最 後に三陸と関係の深いフランスのカキ養殖の現状とその管理についての紹介を行うとともに今回の日仏交流で得られた成果を市民の方と分かち合いたいと考え、日仏会館において講演会も開催します。なお本日は、上 記の目的のために東北区水産研究所、日本水産学会東北支部、東北マリンサイエンス拠点形成事業の後援を受け、塩釜において「三陸の沿岸漁業の復興を目指す日仏シンポジウム-特 に津波被害からのカキ養殖の復興に向けて」というテーマで日仏セミナーを開催します。

日時:
2012年10月4日(木) 9:00~18:00
場所:
(独)水産総合研究センター東北区水産研究所大会議室
〒985-0001 宮城県塩釜市新浜町3-27-5
TEL: 022-365-1191(代表)
主催:
日仏海洋学会、仏日海洋学会
後援:
・(独)水産総合研究センター東北区水産研究所
・(社)日本水産学会東北支部
・東北マリンサイエンス拠点形成事業(TEAMS)
・(財)日仏会館
プログラム

9:00-9:10

開会の挨拶:趣旨説明およびフランス人招待者と参加者紹介
小松輝久(日仏海洋学会会長 東京大学大気海洋研究所准教授)
挨拶
平井光行(東北区水産研究所所長)

9:10-12:00 津波被害から復興へ

座長:今脇資郎(日仏海洋学会前会長・顧問 海洋研究開発機構地球情報研究センター長)
■沿岸漁業に及ぼした津波被害
岩手県について :
高橋 禎(岩手県水産技術センター副所長)
宮城県について:
山岡茂人(宮城県水産技術総合センター副所長)
■津波被害からのカキ養殖の回復とフランスからの支援物資の利用
フランスからの援助について:
小池康之(日仏海洋学会幹事)
岩手県について :
高橋 禎(岩手県水産技術センター副所長)
宮城県について:
佐々木 良(宮城県漁協養殖技術指導員)
松島湾におけるカキ養殖業者間の協同の試み:
渡辺 茂(宮城県漁協鳴瀬支所カキ部会部会長)

12:00-13:00  昼食

13:00-15:30

座長:中野俊樹(日仏海洋学会幹事 東北大学大学院農学研究科助教)
■復興と沿岸域管理
フランスにおける海洋環境とその利用の生態系に基づく管理:
ドゥニ・バイイ Denis Bailly(ブルターニュオキシデンタル大学教授)
フランスにおける貝類養殖の持続的発展へ向けた生態系アプローチ:
ジャン・プルー Jean Prou(フランス国立海洋開発研究所(IFREMER) ラ・トランブラード研究所研究員)
宮古市における沿岸域総合管理への取り組み :
大塚万紗子(海洋政策財団特任研究員)
■日仏のカキ養殖の問題
日本におけるカキの病気:
伊藤直樹(東北大学大学院農学研究科助教)
フランスにおけるカキの病気:
オリビエ・ラバン Olivier Laban(アキテンヌ・アルカッション貝類養殖地域委員会委員長)

15:30-15:40 コーヒーブレイク

15:40-17:10

座長:荒川久幸(日仏海洋学会幹事 東京海洋大学教授)
■カキ養殖生産物の価値の向上に向けて-現状と将来
日本におけるカキの価値向上-伝統と将来のチャンス:
關 哲夫(農林漁業情報技術協会)
フランスのけるカキの価値向上-生産物とマークとラベル:
カトリーヌ・マリオジュールス Catherine Mariojouls(アグロパリテク大学教授)
アマモ場の修復によるカキ身入の向上:
柳 哲夫(九州大学応用力学研究所教授)

17:10-17:40 討論 「三陸の沿岸漁業・カキ養殖の復興を目指す日仏協力と将来への提言」

モデレータ:小松輝久(日仏海洋学会会長)

17:40-17:50

閉会の挨拶:「東北マリンサイエンス拠点形成事業の取り組みと東北沿岸域の復興」
木島明博(東北マリンサイエンス拠点形成事業代表機関代表研究者・東北大学副理事)

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